長崎県音楽連盟

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春の匂い

「長崎県新人演奏会オーディション」の声楽審査のため、とぎつカナリーホールに赴いた先日の3/15

そこで久々に永吉美恵子先生と佐藤寿子先生にお会いした。

久々というのも、おふたり同時にお会いするのは、「かれこれ25年以上前」という事なのだ。
どちらかお一人と偶然お会いすることはあっても。

その「かれこれ〜」とはオペラ協会がはじめてオペラ「ヘンゼルとグレーテル」に着手した年に遡る。
お二人同時にお会いしたからか、あの年の遠い日々が思い出された。

母親ゲルトルート役の永吉先生、組違いのヘンゼル役の佐藤先生、そこに音楽監督の故柴田先生が静かに座っておられ、今は亡き小手川先生や白川先生が指導にいらした。
その稽古場でひよっ子の私は緊張の連続であった。

グレーテルをやるのに、とても行き詰まって佐藤先生には送って頂いた車の中で、そして永吉先生には呼んで下さったマンションで「このまま続ける自信がない」胸のうちをお話したのを鮮烈に覚えている。
佐藤先生の車が本原から下り坂になり、石神付近にさしかかった所で、悩みを申した、その場所まで覚えている。

お二人には本当にお世話になり、守って貰い、指導頂き、公演へと導いて頂いた。

現在のオペラ協会定番のオペラ。抜粋編で何十回越す公演数の「ヘンゼルとグレーテル」の第一回目全幕公演のことである。長崎初演で大成功であった。

その公演を見られた、当時の松下校長から、現職場の教諭として打診があったのは、それから何ヵ月後。

「新人演奏会」の審査をして、評価を出すまでは、与えられた仕事に集中していたが、終わってカナリーホールの坂を下って行くうち、懐かしく思い出されてならなかった。

夜風はまだ冷たいものの、春の匂いを十分に含んだ木々の傍らを歩きながら。

長崎県オペラ協会
松本佳代子

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