長崎県音楽連盟

WEB版ろんど。長崎の音楽情報をどうぞ
<< July 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 1月〜3月の北病院ロビーコンサート | main | 音楽見本市&カナリー音の博物館2007開催情報 >>

音楽祭序曲「試行錯誤暗中模索」

音楽祭序曲「試行錯誤暗中模索」

「せっかくなら記念音楽祭をしたらどうでしょうか」

大山平一郎さんが、第35回長崎県新人演奏会の推進委員会でこう切り出したのが1年前だった。音楽祭といえば、九州での先輩格の霧島も宮崎も大分アルゲリッチも、みんな海外から有名アーティストを招聘して億単位の事業費で開かれている凄いやつ。そんな金は貧乏な県には何処探しても見当たらない。

大山平一郎

「音楽祭って、どのくらい予算がいります?1千万?」「うーんもう少し」「千5百万?」「うーんもう少し」「2千万」 「うーん、うーん」という禅問答をしたのが梅雨の頃。それではお知恵拝借と集まったのが、村嶋(大村シーハット館長)、田中(アルカスSASEBO事業部長)、井谷(活水女子大教授)、堀内(長崎大教授)の県音楽界の妖しき面々。それから9ヶ月、4月20日現在、32の企画が出来上がった。

音楽祭のセールスポイントは次の4つである。
^蕕討襦Ц内の才能ある演奏家達に、多くの演奏の機会を提供することにより、さらにその才能を引き出す。国内外で活躍しているトップアーティストを講師陣とする音楽塾を開催し、若手演奏家が演奏技術を磨き才能を高める機会を設ける。
∈遒襦Ц、市町、演奏家、各種音楽団体、大学などの広範な参加と連携によって音楽祭を作る。
3擇靴燹多彩なプログラムによる質の高い演奏会を低料金で実施することにより、県民の鑑賞機会の拡大を図る。
てわう:文化ホールだけではなく、県美術館、しま教会、酒蔵など、長崎らしい特色ある場所でのコンサートを展開するほか、商店街でのマーチングパレード、街頭ブラスバンドなど屋外でのイベントを行うことにより祝祭空間がひろがる。
音楽監督は、「長崎といえばカステラ」ぐらいしか縁がなかった大阪シンフォニカー交響楽団首席指揮者の大山平一郎氏。それがいまでは、アメリカ仕込みの斬新な発想で、しかしあくまでも「主役は長崎県の演奏家」と指揮者らしい細かい配慮のマエストロである。

 音楽祭フィナーレを飾る記念オーケストラによる演奏会は、3部仕立て。

まず、大山平一郎指揮による伊藤恵(ピアノ)豊嶋泰嗣(ヴァイオリン)辻本玲(チェロ)のべートーベン三重協奏曲と、井谷俊二と堀内伊吹の県内二大ピアニストによるプーランク協奏曲。最後が、松川暢男指揮の記念合唱団による「メサイヤ」というワクワクする展開。この仕切りを出来る団体は音楽連盟しかない。連盟としても10年記念の大仕事、フィナーレの夜に皆一緒に飲み明かすことを楽しみに一緒にこの音楽祭を作り上げていく予定。楽しい企画も盛りだくさんだ。潜龍(江迎)、六十餘洲(波佐見)、萬勝(有家)の三酒蔵でのコンサート。平戸ではお寺本堂、鹿町は町制60周年記念事業としてある木管5重奏、樺島しおさいコンサート、クラシック講座、いずれも音楽連盟からの出演を予定しての皮算用。

 いずれにしろ何が飛び出すか、興味津々の見逃せない企画がずらりと並ぶ10月。しかし、祭の舞台裏は少数非精鋭主義の火の車。猫の手だけでは足りない忙しさで、宣伝も関連グッズもボランティアも、みんなみんなこれからの大変さ。かくして、大波止7階の音楽祭事務局(県文化振興課内)の夜は更ける。

 ともかくも、一に笑顔、二に気合、三はやっぱりお金が欲しい、と思いながら、音楽連盟の友情と連帯と根性に感謝しながら、音楽祭序曲「試行錯誤暗中模索」がいよいよ始まった。第1幕は「夏景色順風満帆陣準備完了」を予定しているが。
<音楽祭事務局(県文化振興課)江口満>
web版「ろんど」 | permalink | comments(0) | -

この記事に対するコメント

コメントする









ARCHIVES
PROFILE